西中diary

令和4年度修了式

2023年3月24日 12時10分

 令和4年度修了式を挙行しました。1・2年生それぞれの課程を修了し、2・3年生へ進級し新たな目標に向けて自覚を持って積極的に活動していきましょう。校長先生から、生き方につながる言葉についてのお話がありました。式辞を載せておきますので、読んでください。

<校長先生の式辞>

 今日で3学期も終了です。中学一年生、二年生としての学びの課程が修了したという日です。これからの人生の学びの基礎は身に付いたでしょうか。自分の学びの姿をしっかりと振り返って、この後渡される修了証書を見直してください。
 私は国語科の教員です。国語の教科書にはすばらしい教材が数多くありましたが、中でも一番大好きな教材に大岡信さんの「言葉の力」という随筆があります。今も2年生の教科書に出てきますので、2年生は知っていますが、一部紹介します。
 咲き始めた桜の花、このきれいな桜色を布や糸に染めるとき、桜の花びらを煮るのではなく、花が咲く直前の黒っぽいごつごつした皮からとるのだそうです。あの花びらの桜色は、木全体のほんの先端だけの姿であり、この時期桜は木全体で桜色を作っているのです。私たちが発する言葉一語一語は、桜の花びらです。言葉一つ一つは、それを発する人そのものなのです。という話です。つまり、皆さんの言葉は、皆さん自身なのです。だからこそ、皆さんには、言葉を発する自分自身をこれまで以上に磨いてほしいと思います。
 一年間の終わりにやはりこの言葉を贈ります。「コツコツが勝つコツ」。コツコツと自分磨きを続け、美しい言葉、豊かな言葉を発せられる大人へと成長してくれることを願っています。